オリックスは3日、育成選手の山崎颯一郎投手(22)を支配下選手として登録すると発表した。山崎颯はこの日、契約更改交渉を行い、20万減の450万円でサインした。

山崎颯は16年ドラフト6位で敦賀気比高からオリックスに入団。昨年8月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術を受け、一度は戦力外通告を受けたが育成選手として再契約。1年で支配下に復帰し、背番号は入団した17年から19年までつけていた「63」に決定。「うれしいというのと、今年はリハビリで何の戦力にもならなかった。来年は戦力になれるように頑張りたい」と再出発を誓った。

今年10月1日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)で実戦マウンドに復帰。先発登板し1回を無安打無失点に抑え、150キロを超える直球を武器に2三振を奪った。リハビリ中は「同級生が試合で投げていて悔しい思いがあったので、その気持ちを練習にぶつけてました」とウエートトレーニングなど土台作りに注力。「投げた感覚は前より良い感じではまっている」と術前は149キロだった最速が、現在は152キロと大台を突破した。来季へ向け「(球速は)まだ上がる感じはします。変化球の精度も上げていきたい。先発でやるのか中になるのか分からないけど、与えられたポジションで投げていきたいです」。悔しさの多かったプロ生活を、明るい色に塗り替える。