西武でブルペンドリームが実現した。12日、埼玉・所沢で契約交渉が行われ、勝ちパターンのブルペン陣が軒並み大幅増額を勝ち取った。

プロ3年目の平良が3・5倍の3000万円アップとなる4200万円に「かなりいい評価してもらったので、1発でサインしました」。続く森脇が2000万円アップの3300万円で「こういうご時世ですし、本当に僕が思っていたより上げていただいたと思っています」とサインした。

大トリの守護神・増田は国内FA権を行使しての残留で、4年総額最大12億円超えという大型契約を結んだ。年俸ベースで3人合計1億6000万円という夢の増額。今季を象徴する更改だった。

打線が苦しむ中、強固に踏ん張った。平良はシーズン途中からセットアッパーを務め54登板で防御率1・87。代わりに7回に組み込まれた森脇が47登板、防御率1・35の安定を誇った。抑えの増田につなぎ、僅差の勝負で勝ちをつかむ試合が増えたことで、終盤の2位争いを演じた。増田は「先発から中継ぎがいい流れでつないでくれていたので、投げることができた」と感謝した。【栗田成芳】