ポスティングシステムを申請した巨人菅野智之投手(31)が2日、米国入り後に現在の心境を語った。大リーグ球団との交渉に向け、元日に渡米。

現地では代理人を務める米大手代理人事務所「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏らとミーティングし、複数球団と交渉を進めていくとみられる。交渉期限は米東部時間7日午後5時(日本時間8日午前7時)。決断の時が迫る。

   ◇   ◇   ◇

2021年の幕開けとともに、菅野が決断に向け、米国に渡った。大リーグ移籍を目指してポスティングシステムを申請。複数球団とリモートで面談を重ねてきたが、現地で大詰めの交渉を行うとみられる。

昨年12月8日、ポスティング申請後に取材に応じた時には年内決着を希望していた。「まだ決断には至ってませんが、決してマイナスな意味ではありません。交渉期限はまだありますし、代理人と相談し、いただいた期限の中でしっかり時間を使った上で悩み、考えて決めようと思っています」。ベストな選択を最優先し、最終判断は年明けに持ち越された。

新型コロナウイルスの影響で、例年とは異なる環境の中で交渉を進める。「今回の渡米にあたっても、僕だけでなく、いろんな方が携わってくれています。世界中がコロナ禍で大変な時期ですし、しっかりと対策を取り、やるべきことをやって行動していきます。この間も待ってくださっているジャイアンツには感謝の気持ちしかありません」と強調した。

複数球団から注目を浴びる。昨年12月27日にはMLB公式サイトのジョン・モロシ記者が「ブルージェイズ、パドレス、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックスが引き続き関心を示していると聞いている」とツイッターでリポート。交渉期限が迫るが、菅野はどっしり構えている。

「以前にも『たくさん悩むと思いますが、後悔のない選択をしたいです』とお話ししたように、その思いは今でも変わりません。自分でもこの先どうなるか分からないですが、現地でお話を聞いて、しっかりと決断したいと思います」

「夢」と表現した大リーグへの移籍か、巨人残留か。決断を下す。【久保賢吾】

◆ポスティングシステム 海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。以前は最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得たが、現在は譲渡金支払い意思のある全球団と交渉できる。日本球団への譲渡金は、選手が契約で保証される額によって変動する。メジャー契約の場合、保証額のうち2500万ドル(約26億2500万円)までの部分の20%、2500万ドルを超えて5000万ドル(約52億5000万円)までの部分の17・5%、5000万ドルを超えた額の15%の合計となる。契約期間内に獲得した出来高払いの額からは15%が追加で支払われる。