今秋ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・関西国際大・翁田(おうた)大勢投手(3年=西脇工)が6日、兵庫・三木市内の同大グラウンドで始動した。年明け初練習となったこの日は、キャッチボールなどで軽めの調整を行った。

再びやってきたチャンスをつぎこそものにする。翁田は「(高校時代に)1回指名漏れをしているので、1位というより確実に指名してもらえる結果を残したい」と今も変わらぬプロ志望だ。その意思を伝えている鈴木英之監督(53)には、元日に自ら連絡を取って決意表明。思いを込め「しっかり結果を残せるようにやり尽くします」とラインを送信。指揮官も「しっかりトレーニングしておけ」とエールで返した。4年越しの悔しさを晴らす年にする。

ロッテ益田や松永など、多くのOBを球界に送り出してきた鈴木監督も太鼓判を押す。「体の力だけで言うと益田より上。(進路は)故障さえなければプロで良いと思っている」。平均球速140キロ後半というエンジンの大きさだけでなく、181センチ、91キロの大型だがフィールディングの良さなど瞬発力も備わり、ただの“馬力型”に収まらないという。投手だが打撃センスも実はチーム随一。過去には練習で、打球スピード159キロを記録するなど体のパワーも抜きんでている。

昨年は春季リーグ戦の中止、リーグ優勝した秋は右肘の炎症でベンチに一度も入ることが出来ず、ここまでリーグ通算2勝。「連覇が大きな目標。チームのために勝ち星を挙げることが最終的にチームにも自分のためにもなると思います」。リーグ連覇とプロ入り、2つの夢を追いかける。

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