今秋ドラフト候補を日刊スポーツのオリジナル野球カード付きで紹介する「ドラフト候補全員!? 会いに行きます」。今回は大学生・社会人編。関西国際大・翁田大勢投手(3年=西脇工)は最速152キロの剛腕だ。

21年のドラフト候補として、名を連ねるのが関西国際大・翁田だ。スリークオーターから最速152キロを繰り出す馬力型で、2種類のスライダーやシュートなど変化球も多彩。同大学から直接のプロ入りがかなえば、11年のロッテ益田以来10年ぶりになる。高3時に指名漏れも経験しており、「(進路は)プロ1本という気持ち」と固い決意で飛躍を期す。

手本は、益田先輩だ。大学時代、毎日2~3キロ走っていたと聞けば、日課に組み込んだ。「フォークとか変化球の握りも、益田さんが教わっていたことを教わっています」。12年新人王で、13年に平成生まれ初のセーブ王、今季もリーグ最多54試合に登板するなど、リリーフ一筋526試合登板のタフネス右腕が、道しるべだ。

昨年の春季リーグ戦はコロナ禍で中止。リーグ優勝した秋は、右肘の炎症で1度もベンチに入ることなくシーズンを終えた。「2連覇しようと言っている。秋投げられなかった分、チームに貢献したいです」。昨年3月の阪神2軍とのプロアマ交流戦では、150キロ台を連発して4回を3安打2失点。「来年の上位候補」と高評価するスカウトの声もあった。伸びしろに期待が高まる。【望月千草】