阪神ドラフト6位の中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)が17日、今春キャンプで臨時コーチを務める遊撃の大先輩、川相昌弘氏(56)に弟子入りを志願した。守備に定評のある中野は、オンライン取材で「自分もショートを守りたい。ショートでゴールデングラブ賞を取れれば一番自信になる。川相さんは受賞されている方なので、いろいろと守備の極意というのを自分から聞いていけたらと思います」と指導を心待ちにした。

社会人時代の昨秋公式戦は、出場全8試合で無失策だった。「守備から入っていくのが一番大事。まずはそこを完璧にしてアピールしていくことが、レギュラーへの近道だと思っている。まずは守備をアピールしていきたいと思います」。川相氏のアドバイスでレベルアップし、木浪や小幡らとの遊撃手争いに競り勝つ意気込みだ。

この日は阪神・淡路大震災から26年が経過し、新人合同自主トレ開始前に黙とうをささげた。山形県出身の中野も、11年に東日本大震災を経験している。「自分たちが頑張ることによってみなさんに元気を与えられると思う。元気を与えれるようなプレーをやっていきたい」。復興半ばの故郷の東北も思い、心を新たにした。【只松憲】