シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

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2年目のジンクスに挑むシーズンとなる。昨年、セの新人王に輝いた広島の森下暢仁投手(23)だ。10勝(3敗)を挙げ、防御率は1・91。規定投球回をクリアして文句なしの受賞となった。入団前、即戦力とされた高い評価を「実証(10勝?)しました」。

広島の新人王は森下で10人目になる。過去に投手7人、打者2人。そのほとんどが2年目に苦しんだ。初の受賞者(82年)となった津田恒実は11勝6敗から9勝3敗に。防御率は上げたが、勝利が伸びなかった。プロ2年目の選手を襲う減少現象? 今やエースの大瀬良大地も1年目の10勝8敗を、翌15年には3勝8敗2セーブと下げた。

例外は12年受賞の野村祐輔だ。1年目の9勝11敗を12勝6敗とした。持ち前の制球力を磨き、勝ち星を増やした。1年目にあった借金2を貯金6に変えた。投手(投資?)の運用なら野村にお任せ。2年連続して規定投球回をクリアする働き者でもあった。

前年の二の舞いはごめんとばかり、相手は研究してくる。それに投げ勝つか。まずは1年目の疲れをしっかりとって、開幕を迎えたい。もりしたら? あかんで。(おわり)【米谷輝昭】

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