阪神岩貞祐太投手(29)が、沖縄県内のグラウンドで自主トレを公開し、今季の目標を60試合登板&防御率1・50以下に定めた。昨季はプロ初の中継ぎを経験し、38試合で8ホールド、防御率3・30。おもに勝利の方程式を担った。オンライン取材に応じ「中継ぎなら40、50、60登板。防御率も1・50以内でバシッとチームに頼られ、厳しい場面で出て行く。そういうところで1年やっていきたいです」と、表情を引き締めた。

自主トレには心強い先輩もいた。オリックス能見とは17年から沖縄で自主トレを行っており、今年で5年目になる。昨季までのチームの先輩で他球団への移籍となったが、岩貞の直談判で今年も合同自主トレが実現した。「能見さんも数年前に中継ぎに転向されて、僕も去年変わった。先発から中継ぎに変わった時の仕事とかアドバイスとかをいろいろいただいて、そういうところで一緒にしたいと思いました」。虎で16年間投げぬいてきた先輩左腕の金言を受け止めていく。

今季は投手キャプテンも務める。「年齢も上の方になってきている。無責任な行動はできない」。プロ8年目として、自覚は十だ。「自分は必死にやって、その姿を後輩にどんな状況で見られても大丈夫だというのを常に意識しながらやっていくことから始めようと思います」と、若手の模範になることを誓った。【只松憲】