ソフトバンク千賀滉大投手(27)が19日、自主トレ先の宮古島からオンラインで取材に対応した。

昨季は最優秀防御率、最多勝、最多奪三振の「投手3冠」を獲得したが、さらなるレベルアップへ今季は「四球減」を掲げ、ケガなく、より長いイニングを投げることを誓った。

千賀は昨季、18試合で121回。投球数は2096球で、1試合平均で116球以上を投げた。完投したのは8回3失点で敗れた9月15日の日本ハム戦のみ。この試合では昨季最多の148球を要している。「ここ数年、球数をだいぶ放っている」。昨年はキャンプ中に右前腕部の張りを痛め、開幕に出遅れた。度重なる故障の一因だとも分析している。

それだけに狙うのが「無駄な四球をなくす。いらない四球が圧倒的に多い。自分の中で見直さないといけない」と、昨季57個だった与四球の中でも「無駄な四球」を減らすことを重要視した。千賀は「試合の展開とかで『いらんかったな』という四球がある。戦う気のない四球が何個もあるし、勝負しにいきながら、だらしない四球もある」と振り返った。

場面や相手打者によって、与えるべき四球はあると考えているが、それ以外を減らして省エネ投球を目指すつもりだ。「うちのチームは後ろ(救援)が強い。その人たちより、後半でもいいパフォーマンスを出さないと代えられてしまう」とイニング増にもつなげたい。

最終的には、昨季を上回る結果を求める。「ケガなくしっかり1年間回りたい。去年の自分、その前の自分よりもいい数字を出せるように、前を向いていきたい」。まずは四球減が、キャリアハイへの鍵を握る。