高卒2年目の阪神西純矢投手(19)と井上広大外野手(19)が25日、鳴尾浜で友情トレーニングを行った。アップやキャッチボールを終え、西純が向かった先はブルペン。視界の先には打席に立つ井上がいた。

西純 自分も立って欲しかったですし、広大も球を見たいと言ったので。

井上 (今年は)実戦が早いので、ピッチャーの投球に慣れるためにと思って立ちました。

2人は今季1軍キャンプ発進が決定。2月4日に今季初実戦となる紅白戦が予定されている。実戦感覚を養うために、タッグを組んだ。

19年ドラフト1位の西純と同2位の井上が対峙(たいじ)するのは、昨年の高知・安芸での春季2軍キャンプ以来。西純がプロ入り後初めて打撃投手を務めた時の相手が井上だった。西純は「雰囲気はやっぱりありますね。大きいので、威圧感じゃないですけど、そういうのはあります。あの時(打撃投手を務めた時)とは全然雰囲気は違います」と振り返った。昨年の高卒新人で唯一1軍デビューを果たし、初安打初打点も記録した同期がひと回り大きく見えた。

キャンプインまで残り1週間を切った。井上は「1軍で活躍されている方々と対戦できるのはいい経験。実戦のなかでしっかり学んでいきたいと思っています」と気合を入れた。将来、投打の柱として期待される19歳が、二人三脚で1軍キャンプへ挑む。【只松憲】