ヤクルト山田哲人内野手(28)がフル出場でのトリプルスリーを掲げた。

キャンプイン前のPCR検査のため、都内のクラブハウスを訪れた。主将として臨む11年目へ「1年間、試合に出続けることが大切。去年はできてないですし、もう1度ね、フル出場。それくらいの気持ちで」。上半身のコンディション不良で94試合出場にとどまった昨季の雪辱を誓った。

全試合出場は15年と17年、ともにフルイニングでクリア。「打率3割、30本塁打、30盗塁」は15年、16年、18年と3度達成している。「トリプルスリーは毎年目指してる数字。去年、おととしと達成できず、チームも最下位。今年こそは」。6年ぶり2度目となるダブル達成へ、思いは強い。

己を信じて前を向く。数日前、インスタグラムに「恋みくじで大吉引きました!」と明るく投稿。その裏で、通常のおみくじでは大凶を引いていた。読まずに結んだ。「大凶引けるってなかなかいない。大吉で最悪な1年の人の方が多いと思う。そんなんもう気持ちの問題ですからね、プラス思考で」と笑い飛ばす。

愛媛・松山市での自主トレでは、打球にしっかり力が伝わる感覚をつかんだという。今年で29歳。「まだまだやれる。体力的に落ちてるとかは、感じない」。自分の出来がチームの浮沈を左右する。キャプテンはまい進する。【鎌田良美】

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