阪神が沖縄・宜野座の1軍キャンプで昨年に続いて「ワンデーキャプテン制」を採用することが27日、分かった。チーム主将の大山とは別に選手が日替わりで務めるもので、着用する特注ユニホームを今年はピンク色にパワーアップ。コロナ禍で無観客でのキャンプインとなり、テレビやスマホなどの画面越しに楽しみたいファンに「映(ば)える」主将となる。

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阪神が鮮やかなピンクユニホームでファンを楽しませる。2年目の「ワンデーキャプテン制」はさらにパワーアップする。春季キャンプで一日主将だけが着用する特別ユニホーム。その色が、映像でも写真でも映えるピンク色になることが判明した。

今月21日の合同コーチ会議の後、矢野燿大監督(52)はキャンプに向けて「ワンデーキャプテンは去年も面白かったと思うし、新しいアイデアとして、何かみんながやろうとするんであれば、まずやってみて」と盛り上げ策を示唆。選手を鍛えながらファンを喜ばせる方法を探していた。

一日主将は昨春キャンプで、井上コーチの「おとなしめの選手も多いので。誰かがテンション高くやっていこう」という発案から生まれた。投手、野手それぞれに日替わりで主将が置かれ、選ばれた選手は思い思いに盛り上げた。高山はテープで胸に「C」マーク、藤浪はおでこに「CAPTAIN」の文字を作ったり、マルテは試合前の円陣でピカチュウのものまねをしたりした。個性豊かな「アピール」をするうちに、チームを盛り上げる主体性も自然と生まれていった。

ユニホームは当初、ビジター用を着用していたが、第2クール途中から矢野監督が発注した特注に変更。黄色を基調に黒や白のマーブル模様が施され、一目で分かる姿に変わった。今年は球場に行けないファンに楽しんでもらおうと、より鮮やかな色が選ばれた。政府と沖縄県独自の緊急事態宣言がともに解除されるまでは無観客。画面越しのキャンプ見学が続くが、タテジマの中のピンクユニホームならすぐに見つけられて楽しめそう。

今日28日には先乗り合同自主トレ組が沖縄入り。いよいよキャンプがやってくる。離れていてもファンと一丸になって、16年ぶりVへ盛り上げる。

◆コロナ禍の矢野虎ファンサービス 無観客で開幕した昨季はチーム全員で企画案を話し合い、「ファンともっと!」プロジェクトを開催。募集した応援メッセージや似顔絵が、スタンドやベンチに掲示された。インスタグラムのライブ配信機能「インスタライブ」を使った練習風景の生配信や、練習試合で本塁打を放った選手が直筆サインを書き込んだボールプレゼントなども行われた。

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