今度こそ初アーチだ! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が5日、沖縄・宜野座キャンプ第2クールでのホームランを“予告”をした。キャンプ初の休日を迎え、球団広報を通じて取材に対応。6日から始まる次クールへ向け「実戦もどんどん入ってくる。まずはしっかりバットを振って、そこからヒットやホームランを打てるようにしていきたい」と意気込んだ。

12球団最速の実戦となった4日の紅白戦では「1番左翼」でデビュー。二ゴロに倒れたプロ初打席で痛烈な打球を放った。3打数無安打の結果でも、持ち味のフルスイングは貫徹。黄金ルーキーのブレない姿勢に、矢野監督も「自分の形、タイミングでスイングができていた。大したもん。僕らの楽しみが増えるような打席やスイングが多かった」と声を弾ませていた。

1日から4日までの屋外フリー打撃では、合計555スイングで71本の柵越えを放った。最高飛距離は推定145メートル。バックスクリーンの電光掲示板の屋根にバウンドさせる、仰天の場外アーチも放った。あとは実戦でかっ飛ばすだけ。豪快なプロ1号が飛び出すのも時間の問題か。「自分の課題である確率良く打つっていうところをもっと上げていくため、コーチのアドバイスや指導だったりをしっかり聞いてやっていきたいと思います」。

練習の合間には、本職の三塁ではライバルとなる主砲の大山や、外野を争う井上と会話をする姿が多く見られた。特に井上については「先輩にすごく聞きに行くというか、積極的に質問するところは見習いたい」と、後輩ながらどん欲な姿勢に刺激を受けた。佐藤輝、大山、井上。虎の和製クリーンアップを形成するであろう3人が、今後も切磋琢磨(せっさたくま)しながらしのぎを削っていく。

次の実戦は7日の紅白戦で、9日には日本ハム(宜野座)と今季初の対外試合を予定している。注目のスラッガーが第2クールへ力を込めた。「しっかりシーズン戦っていけるように、練習頑張っていきます! 温かく見守ってください!以上です!」。度胸満点の声に、打棒さく裂の予感が漂う。【只松憲】

◆阪神佐藤輝の4日紅白戦結果(3打数0安打)

<1>二ゴ(馬場、1回先頭)

<2>一ゴ(小川、3回2死三塁)

<3>空振り三振(斎藤、5回無死一塁)

○…佐藤輝ら1軍キャンプに参加中の新人6人が、初のキャンプ休日、恩納村の宿舎に近い残波岬灯台やビーチを散策した。エメラルドグリーンの大海原を見つめて、しばしのオフを満喫。佐藤輝はさざ波に耳を傾けながら「いやー、めっちゃきれいっすね。なんか将来ここに住みたいなと思いました」と笑顔。「(余生は)移住ですね」と、すっかり沖縄が気に入ったようすだった。

 

以下第2クールへ向けてのコメント

▽ドラフト2位の伊藤将司投手(24=JR東日本)「自分は球速がない分、コースだったり緩急が持ち味。そこをうまく使ってアピールしていきたいと思います」

▽ドラフト3位の佐藤蓮投手(22=上武大)「ストレートとカーブが魅力だと思っているので、結果どうこうよりも、まず自分の持ってるものというのをしっかり出せるようにやっていきたい」

▽ドラフト4位の栄枝裕貴捕手(22=立命大)「昨日(4日の)の紅白戦ではヒットは打てましたけど、まだまだ守備面を中心に全然安定できてない。もっと練習をキャンプの間で重ねて、キャッチャーとしての安定感を見せていけたら」

▽ドラフト6位の中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)「首脳陣にアピールできるように、超積極的にやっていきたいと思います」

▽ドラフト8位の石井大智投手(23=四国IL・高知)「ストレートでがつがつ押していくようなピッチングができたらいいなと思います。変化球でも三振を取れるようなピッチングスタイルなので、そこをしっかり見せていって開幕1軍に少しでも近づけたら」