侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)がヤクルト村上宗隆内野手(21)の、さらなる覚醒を望んだ。5日、沖縄・浦添でヤクルトを視察。19年3月のメキシコ代表戦で初招集し、東京五輪の候補にもリストアップしている。「広角に本塁打を打てる。私はスピード&パワーを掲げている。日本もプレミア12でホームランで勝つ試合もあったし、長打を打てるのは魅力的」と希少な大砲と捉えた。

2年目の19年に36本塁打、昨季は最高出塁率に輝き、長打力に確実性を備えた。だが、チームは2年連続最下位と修羅場では未知数でもある。「東京五輪はプレッシャーもかかる。正直なところ短期決戦ではCSや、そういう試合がたくさんあってくれれば良かったかな」と経験値の上積みを求めた。

一方で高卒2、3年目で4番を担ったのはプライスレス。「4番で相手も抑えにくる中で四球も選べて出塁率も高い。成長している」。チームで一塁手を主に、三塁手も務めてきたが今季は三塁手の比重が高まる可能性がある。正三塁手が不在の代表には好材料だ。

村上も意欲がたぎる。「日本を代表する打者になりたいと思って入団してきた。徐々に現実的になってきている。もっともっと意識して練習してつかみにいきたい」。成長速度は球界随一。五輪へ規格外のアクセルを踏む。【広重竜太郎】