オリックスのドラフト1位山下舜平大投手(18=福岡大大濠)が宮崎キャンプ初休日の5日、同県出身の書道家、今井美恵子氏の「書道教室」を体験した。

小学1年から4年間、書道教室に通っていた山下は「土台」と執筆。「力強く書くことを意識しました。満点です」と笑顔。「(キャンプは)土台作り。基礎に時間をかけていきたい」と目標に重ね合わせた。キャンプでは「体の全部を鍛えたい」とし、今季の目標は「1軍の試合を経験できるように頑張りたい」とプロ初登板に上方修正した。

字にはその人の性格が出るという。今井氏は「丁寧です。(手本で)入筆するところも見ておられたので、観察力が鋭い。着実に1つずつ進んでいくタイプ」と評価。「土台」の文字に、目標に向かってコツコツ努力する人柄が出ていたという。

山下もフォームを足元から見直す。「腕だけで投げず体全体で。下半身から上(半身)に伝わるように投げたい」。ホテル時間のリフレッシュは、1日3回入る「お風呂」。身も心もじっくり温め、土台作りに励む春だ。【真柴健】