4年目の新庄剛志外野手が、バレンタインに御礼の1発を放った。このキャンプで初のシート打撃。その最終打席で、嶋田哲からライナーで左翼席へ運んだ120メートル弾だった。

バレンタインデーのこの日は、約1万8000人が球場に詰めかけた。中でも目立ったのが、手に手にチョコレートの紙包みを持った女性たち。その数、616個。12球団断トツの「ミスター・バレンタイン」新庄は「まぐれです。まぐれ。目をつむって打ったから…」と言うが、ファンの期待は裏切らなかった。

中村監督も「これで(不調で)モヤモヤしていたものがなくなっただろう。今まではバテていたからね。最低15本は打ってくれるはず。(新庄が)下位打線にいれば他チームの脅威だろう」と目尻を下げた。このシーズン、新庄は23本塁打を放った。