楽天田中将が国内復帰登板する20日の日本ハムとの練習試合(金武町ベースボールスタジアム)では、ドラフト1位左腕の楽天早川隆久投手(22=早大)も初の実戦に臨む。日本ハムドラフト1位の伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)も登板予定で、新人選手の実戦が本格化していく。

<主な新人投手の初実戦>

◆86年桑田真澄(巨人) 4月9日、イースタンリーグの大洋戦。先発した桑田は4回まで無安打も、5回に集中打を浴び3失点。2軍戦としては異例の4300人が観戦に訪れた。

◆99年上原浩治(巨人) 2月21日紅白戦で先発。2回を3安打無失点に抑え、最速は144キロをマーク。長嶋監督は「もう計算のレベルに入っている」と先発ローテーション入りを明言。

◆99年松坂大輔(西武) 初実戦は2月28日の阪神とのオープン戦。大豊に1発を許すも、先発2回を2安打1失点。得意のスライダーは披露せず、直球とカーブで三振を奪った。

◆07年田中将大(楽天) 実戦予定だった2月14日は雨で中止となり、翌15日の紅白戦で先発。高須から特大弾を浴び、田中は「バックスクリーンを越えられるようなホームランは、打たれたことないですよ」。

◆13年菅野智之(巨人) 2月16日紅白戦で先発し、2回1安打無失点。1回は9球で抑えたが、2回はボール先行で31球。自己採点は「50点」と辛めも、高橋由、矢野ら主力を封じた。

◆13年大谷翔平(日本ハム) 投手としては3月10日、教育リーグのヤクルト戦で初実戦。初球から151キロをマークするなど、2回1安打無失点。投球した30球のうち直球は24球で、150キロ超えは8球もあった。