ヤクルトの親友新人コンビが、持ち味を発揮した。15日に行われた紅白戦の白組に、ドラフト5位並木秀尊外野手(21=独協大)が1番中堅で、ドラフト4位元山飛優内野手(22=東北福祉大)が2番遊撃で、先発した。

1回、並木が初球を打って二塁の失策で出塁。続く初球で並木がスタートを切るも、元山はヒッティング。中前安打となり、無死一、三塁とした。3番広岡が右犠飛を放って先制。1、2番コンビがチャンスメークに成功した。元山にとって、初球にスイングできるかが調子のバロメーター。「あいつが1球目に行きそうだなと思ったんですけど、僕が1球目見逃して悪くなるのが嫌だった。並木にいいところを持っていかれないように」と迷わず振り抜いた。

同じ大卒ルーキー野手。普段も寝る直前まで行動を共にするなど、大の仲良しだ。顔立ちが似ていることから元山が並木を「パッキャオ」と呼ぶ間柄。宿舎では韓国ドラマ鑑賞が日課になっている。愛の不時着や梨泰院クラスを一緒に1日1話見ることが、最高の気分転換になっている。

韓国ドラマが作ってくれた信頼関係。早くも“あうん”の呼吸を発揮した。「ドラマを見ていて、一緒のタイミングでニヤニヤしている。心が通じ合っていると思うので、信じてやりました」とノーサインでランエンドヒットをやってのけた。開幕1軍に向けて、さらなるアピールをしていく。元山は「1本出て少し気も楽になった。ガンガンアピールできるように頑張ります」と笑顔を見せた。【湯本勝大】

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