進撃の宇宙人が朝からマウンドを独占した。巨人井納翔一投手(34)が18日、沖縄セルラースタジアム那覇のマウンドでカクテル光線を浴びた。

午前9時半前から始まったフリー打撃登板。吉川、北村を相手に直球、変化球を交えて29球を投げ込んだ。「打者に対して初めてなので。直球とスライダーはまとまりがあったけど、ほかはばらつきがあった。イメージ通り投げられなかった」。球種を申告してからの対戦で本番にはほど遠いが、調整のペースを1段階上げた。

宇宙人キャラは健在だった。異例の早朝フリー打撃登板。那覇は前日に続き曇天で薄暗かったため照明がつけられ、マウンド上で1人、スポットライトをあびる光景は、どことなくそれを連想してしまいそうで異様だった。ムード? が高まればコメントにもらしさが乗り移る。吉川尚から空振りを奪った1球を問われ「カットが抜けてしまって…」と投げミスだったことをあっさりと認めた上で「左に対しては食い込んでいくボールを投げなければいけないんですが、大事な二塁手なので」と味方同士の対戦の配慮だったとも弁明した。

宇宙規模のでっかいスケール感に驚かされた出来事があった。17日のブルペンで原監督と並んで10分あまりの会話を交わした。内容を問われると「個人としての感想しか言っていないので、それが監督にどう響くかは分からないですけど。あと(DeNA山崎)康晃のこともでましたし、監督は心配していました。チームのことだけじゃなく、野球界全体のことをすごく思っている監督だと思いました」と赤裸々に明かした。

どことなく憎めない、愛らしくもあり、負けん気も秘める。「進撃の宇宙人」が、シンテンチデ、ジュンチョウニ、チョウセイヲ、ススメテイル。【為田聡史】

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