今季から先発に再転向した日本ハム金子弌大投手が、ベテランらしい修正力を見せた。

先発マウンドに上がった西武戦は初回、森に先制適時二塁打、山川には142キロ直球をバックスクリーンへ運ばれ3ランを浴び、5連打で一挙4失点。「きれいに抑えようとしすぎて、直球が甘いところに集まってしまった。ヒットゾーンに打球が飛ぶということはボールが甘いということ」と反省したが、2、3回は立ち直り無失点に抑えた。

特に3回は栗山、外崎、若林をわずか8球で料理。若林にはすべて外角低めに制球して3球三振、3イニングの登板を締めた。栗山監督は「立ち上がりの後どういう修正をするか見ていた。悪いところを修正して投げてくれた」とたたえた。

14年の沢村賞投手だが、開幕ローテーション入りへはアピールしなければいけない立場。金子は「今日は初回からしっかり腕を振って投げることができなかったので、次回に向けて修正していきたい」と巻き返しを誓った。