日本野球機構(NPB)とJリーグによる第27回新型コロナウイルス対策連絡会議が8日、オンラインで開催された。より安全性を高めるため、試合会場でのオンサイト(現地)検査導入が検討議案に挙がった。

Jリーグでは、3日のJ1名古屋-G大阪戦が開催直前に中止になった。前日から当日にかけてG大阪の選手、スタッフ5人に陽性が出たため。今後も試合直前で開催可否の判断を迫られるケースが想定される。Jリーグの村井満チェアマンは「オンサイトで検査をすることで、90分間の試合において相手選手に感染拡大するリスクが少ないことが説明できる。少しでも安全確率を高めるための投資はしていく」と話し、簡易PCR、抗原定量検査等、どの検査法が最適か議論を進めるという。

オンサイト検査実施は決定ではなく、陽性者が出た場合の、開催可否の判断基準の1つとして提案された。NPB斉藤惇コミッショナーは「やるとした場合にどういう問題があるか。お金の問題や確実性の問題。陰性を本当に確認できるかという問題も完全に解決しているわけではないので、検討するという段階」と説明した。

またNPBとJリーグは2月に連名で、観客動員の上限を絶対数ではなく、球場の収容率を基準に決めるよう文科省とスポーツ庁に要望。外国人の入国制限についてもデータに基づいて政府と交渉するとしていた。斉藤コミッショナーは「この数週間で、少しお話はしてますが、結論は出ていません。こちらからは科学的なデータ等をベースにしたお話を、関係者としてはいます」と話した。