初の開幕投手を務める中日福谷浩司投手(30)が大炎上した。開幕指名後、初のオープン戦に登板だったが、3回12安打10失点(自責9)で降板。「3・26」開幕へ向けてのオープン戦登板は、19日からの日本ハム3連戦での1度を残す。10年ぶりV奪回へ挑む開幕戦に不安を残す結果になった。

福谷は初回からペースをつかめなかった。西武先頭鈴木に初球ツーシームを右前に運ばれた。「いきなりのヒットはダメージが大きくなる。2番打者に出した四球。そこだけです」。続くドラフト4位若林楽人外野手(22=駒大)を歩かせたことを悔やんだ。山川に2点適時打を許すなど初回で3失点。3回には若林に3ランを浴びるなど7失点で、19年先発転向以来最多の10失点で降板した。

福谷は、「これ以上のことはないくらい点を取られた。レギュラーシーズンじゃなくて良かった。今日の課題を克服できるように、時間を無駄にせずに過ごしたい」と、開幕までの約2週間での調整に頭を切り替えた。

与田監督も「コントロールがいまひとつうまくいかなかったが、1つ1つのボールには強いものが出ていた」と評価。開幕投手については、「万全でないからやめる、というわけにはいかない。(開幕投手に)変わりはない」と続けた。