静岡高からヤマハを経てDeNAにドラフト5位で入団した池谷蒼大投手(21=浜松市出身)が、地元での凱旋(がいせん)登板を果たした。

楽天戦の6回、4番手でマウンドに上がり、1イニングを1安打無失点。「客席から大きな拍手をもらって、力に変えることができた。ちょっと緊張したけど、自分の投球ができた」と、全12球を振り返った。

高校3年の夏以来となる草薙で、気合が声に現れた。先頭の9番小深田の初球に「よいしょ!」。138キロの直球で遊撃飛球に打ち取った。1番辰己に右前打と盗塁を許したが、2番小郷は三直で2死。3番で小山町出身の鈴木大地を迎えた。「本当に素晴らしい、昔から知っている選手。同じ静岡県民で勝負できてよかった」。初球の137キロ直球で詰まらせ、31歳の同郷の先輩を遊ゴロに抑えた。

スタンドには両親を招待していた。「土日なので両方来ると言っていた。晴れてよかった」。天候不順で2日連続の中止。最後に晴れ姿を見せられた。これで今季オープン戦は3試合に登板し、防御率2・25。開幕1軍も見えてきたが「開幕より1戦1戦、1人1人に全力で投げたい」。目の前の打者に集中していく。【斎藤直樹】

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