DeNAは15日、前巨人の宮国椋丞投手(28)と育成枠で契約したと発表した。推定年俸840万円で、背番号は「106」に決定。16日から2軍に合流する。オンラインで入団会見を行った宮国は「ここからはい上がる気持ち。支配下登録を目指して日々頑張っていきたい」と笑顔を見せた。

昨季終了後、巨人から戦力外通告を受けた。12球団合同トライアウトも実らず。3月上旬にDeNAの2軍施設で“入団テスト”を受けサインに至った。今後は古巣と対戦もあるが「リーグ連覇してますので、打倒ジャイアンツという気持ちでやっていきたい」。この日のために新調した青いネクタイとスカーフが、横浜に染まる決意を示していた。

1月に西武内海との自主トレを終えた後は、トレーナーと2人だけの孤独な練習の日々。心が折れそうになった。「亡くなったおやじに、投げられるんだったら1年でも長く野球を続けなさいとずっと言われていた。それでやってこられた」と、4年前に急逝した父透さんの言葉に背中を押され、歯を食いしばった。

13年に開幕投手を務めるなど経験豊富で、球団はまず先発として調整させる方針。グラウンドであいさつを受けた三浦監督は「まずは育成だけど、問題なければ支配下になると思う。大きな力になる」と期待した。【鎌田良美】

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