DeNAで初代主将を務めた石川雄洋内野手(34)が現役引退することが18日、分かった。昨秋に戦力外通告を受けたが、NPBで現役続行を希望し、移籍先を探していた。今後は未定。関係者に「まだ動けるし、不思議な感覚。自分が決めたところまでやりきれたので悔いはありません」と話したという。

現役続行へ1月は静岡県内で自主トレを敢行し、2月からは都内で練習を行って来た。だが、NPB球団からのオファーは届かず、数日前に引退を決断。恩師の横浜高元監督の渡辺元智氏、同元部長の小倉清一郎氏らに報告した。17日には静岡・清水町の実家に戻って父に報告。16年間の現役生活をねぎらわれた模様だ。

石川は横浜高から04年ドラフト6巡目で横浜に入団した。08年から1軍に定着し、俊足、好打で09年に遊撃のレギュラーを獲得。12年にはDeNAがオーナーとなった球団で初代キャプテンに就任した。19年には通算1000安打をマークしたが、背番号を42に変更した20年は1軍出場機会がなかった。今後は未定だが、近くSNSなどでファンに引退を報告するとみられる。地元の高校出身で生え抜きのスター野手が、ベイスターズのユニホームで引退を迎えた。