26日に開幕するプロ野球。日刊スポーツ評論家、総勢25人が順位予想をしました。広瀬叔功氏のセ・リーグ予想は以下の通り。

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今年のセ・リーグは混戦になるのではないかとみている。ただ、長丁場のペナントレースでは投手力がものをいう。そのポイントから見ると、昨年連覇した巨人が優位な立場にいる。豊富な戦力を擁す投手陣に、菅野の残留は成績などの数字だけでは測れない効果があるに違いない。打線も新外国人が来日できていなくても、バランスはいい。

対抗の筆頭は、5球団の中で最も投手力の高い阪神を推す。抑えのスアレスを含め、さまざまなタイプの投手がそろう中継ぎ陣は巨人にも匹敵する。今年は延長がなく、9回打ち切りとなった。中継ぎが安定しているチームは「9回まで」ではなく「6回までに」リードを奪えればという精神状態となる。裏を返せば、対戦相手に「6回までにリードしなければ」という焦りを与えられる。目に見えない心理状態は、長丁場の戦いでは大きく影響する。阪神には注目の新人佐藤輝とともに、強力な中継ぎ陣が控えていることが大きな強みとなるだろう。

3位以下に予想した4球団も、上位浮上のチャンスは大いにある。勢いづけば一気に優勝争いに食い込むことも可能だろう。6球団にはぜひとも、プロ野球ファンの胸を熱くするペナントレースを期待したい。

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