21年のプロ野球が開幕し、中日が一丸で0-4からの逆転白星発進を決めた。4点を追う8回。移籍初出場で日米1万打席の節目を迎えた現役最年長の福留孝介外野手(43)が、代打で四球を選んでチャンスメーク。阿部の適時打などで1点差まで詰め寄り、4番ダヤン・ビシエド内野手(32)が1号2ランをかっ飛ばした。8戦全敗だった敵地広島での開幕戦に初勝利し、10年ぶりV奪回へ弾みのつく船出となった。

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打球がライトスタンドに弾んだことを確認すると、ビシエドは右手を高々と掲げ、一塁を蹴った。

「高めの真っすぐ。ボールを当てた感じだけど、飛んでくれたよ。みんなの気持ちと一緒だよ」。

0-4でも諦めない。8回、竜の猛攻が始まった。1点差まで詰め寄って迎えた2死三塁。3番手ケムナの外角一辺倒の長打警戒をビシエドが打ち崩した。ファウルで粘ったフルカウントの7球目。150キロの直球を完璧に捉えると、大はしゃぎする仲間の笑顔に迎えられた。

主砲は「福留もしっかり四球で粘ってくれた。大瀬良も良かったけど、8回に(相手が)ドタバタしてうまくいった」と振り返った。逆転の導火線に点火したのは移籍初打席の福留だった。8回1死二塁、代打で古巣14年ぶりの打席に立った。好投しの大瀬良からしっかり見極めて四球を選んだ。日本球界13人目、日米1万打席目の節目で渋い働きを見せた。ナインも現役最年長の43歳が見せた粘りに呼応した。大島、阿部が連打で続き、大瀬良から4点を奪ってKO。福留は「変な意識もなく普通に打席入れた。打線がつながったので、いい四球になったのではないかな。長い間やって打席に立てたのはいいこと。これからももっと立てるように頑張る」と充実の笑みを浮かべた。

祖父江が最終回に1点差まで詰め寄られたが、7-6の1点差で広島を振り切り、開幕戦を制した。与田監督は「孝介も四球で粘ってくれた。控えの選手が、数少ないチャンスに集中して結果を残してくれた。チームが一丸となって、開幕戦にふさわしい勝ち方ができた」と会心の笑顔だ。1950年(昭25)から一度も勝てず8戦全敗だった敵地広島での開幕戦勝利をゲット。球団創設85周年にV奪回を掲げる与田竜にとって、前途洋々の1勝になった。【伊東大介】

▽中日根尾(初の開幕スタメンで初打席初安打) もっとできると思う。1本と言わず2本打ちたかった。欲はもっと持ちながらやりたい」

▽中日高松(9回に根尾の代走でプロ初盗塁) 成功して良かった。二塁に行けたので外野が前に出てくれた。こういう(走塁を)続けたい。

▽中日藤嶋(3番手で1回無失点。勝利投手に) チームの力になれて良かった。これからも貢献したい。

▽中日又吉(8回2死二塁で登板し、1球で今季初ホールド) 抑えられて良かった。しっかり腕が振れたかな。

▽中日祖父江(9回に登板。3安打2失点も今季初セーブ) チームが勝てて良かったです。

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