楽天則本昂大投手が新たな武器を繰り出し、今季初勝利を挙げた。最速155キロの直球にチェンジアップを有効活用しロッテ相手に6回1/3、4安打1失点。今季初登板で勝利をつかみ「これまでより一番緊張感があった。とにかく初登板で勝ちをもらえたのは非常に大きい」と振り返った。

2つの攻め方が効いた。1つは田中将も活用する高め直球。6回2死一塁、2番マーティンは内角高め150キロで右飛に仕留めた。打者の目線から近く、体感速度が増す高めをキャンプ中から意識的に投げ込み「これまでの感覚よりは比較的多めに使っている。今日は効果的に出せた」と手応えを示した。

2つ目はチェンジアップ。「今年に入ってフォークがあまり良くない。その代わりにチェンジアップが良くなっている」とカウント球から勝負球まで利用。109球中フォークは7球(6・4%)にとどめ、チェンジアップを21球(19・2%)と多投し翻弄(ほんろう)した。

チームは3連勝。涌井、早川、岸に続き、救援陣の踏ん張りの重なり、4勝目も先発に白星がついた。「今日は全員で勝った試合。涌井さんも早川も昨日の岸さんも本当に良いピッチングをしていたので、何とか流れに乗りたい」と力を込めた。【桑原幹久】

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