東大の左腕、大久保英貴投手(4年=湘南)が父親に送り出されて、19年秋以来のマウンドにあがった。

父親は現東大の大久保裕助監督(63)。父子そろってベンチ入りするのはこの日が初めてだった。先発の井沢が4失点して降板したあと、4回に登板した。2回を投げ、被安打5の2失点。悔しい復帰登板になった。「粘って流れを切ろうと思ったんですが」と振り返った。父親が助監督に就任した昨年は肩、おしりの筋肉などの故障が続き、リーグ戦の登板はなかった。

大久保助監督は81年春、東大が4位になったときの主将だ。早大、慶大から勝ち点をあげ「赤門旋風」と注目された。偉大な父とともにベンチ入りし、登板したことになる。

もっとも大久保は「偉大ぶることもないし、僕にはただのお父さんなんで。気をつかってくれているのか、ベンチでの会話はなかったです」と話していた。

▽東大・松岡泰希捕手(明大相手に盗塁刺を3つ記録し)「ベース上に低く投げることを意識してます。塁間1・85秒ぐらい。捕って投げるのはみんな一緒、球速勝負だと思っています」