還暦の「メークドラマ」で大逆転Vだ。日本ハム栗山英樹監督が26日、60歳の誕生日を迎え、最下位からの逆襲へ意気込んだ。

27日から始まるソフトバンクとの敵地3連戦へ向け、この日、北海道から空路、福岡へ移動。「こんなに苦しんでいても、5連勝くらいしたら、すぐに追いつくでしょ。まだ、始まったばっかりだからね」と心を奮い立たせた。

ソフトバンク戦から西武、ロッテと続く9連戦。「手を打つことだけは、遅れないようにしたい」。新たな一手として、10日前に金銭トレードで阪神から獲得した中継ぎ右腕、谷川の1軍昇格を決め、不調のブルペンエース宮西をいったん、出場選手登録から外した。移籍組では、春季キャンプ中に楽天から獲得した池田が先発で2勝をマークしており「谷川と話していても、本当にチャンスが来たという感じで。早く使ってあげたい」と、新戦力の意気に期待する。

60歳となり「選手たちのおかげで、こういう年まで野球をやらせてもらっている」と感謝する。過去には18年の西武辻監督をはじめ、王監督(00年ダイエー)、野村監督(95年ヤクルト)ら、名だたる指揮官が還暦を迎えた年にリーグ制覇を成し遂げた。96年には巨人長嶋監督が11・5ゲーム差をひっくり返し「メークドラマ」の流行語を生んだ。大逆転Vへ「行くよ」と意気込んだ栗山監督は「重要な時期を迎えている。すべてを出し尽くす気持ちでやっていく」。立ち止まっている時間は、ない。【中島宙恵】

日本ハムニュース一覧はこちら―>