両チーム合計7本塁打が飛び出した27日の同戦から一夜明けたこの日は、誰のバットから特大の1発が飛び出すのか。

巨人最大の注目は新外国人のジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)だ。メジャー通算196発の実績を誇る両打ちのパワーヒッター。3月29日の来日後、初の1軍昇格となった27日は「5番一塁」で先発出場。1回1死一、二塁の第1打席では、右打席で左腕田口から右前打を放ち、初打席初安打。初めて左打席に立った7回無死一塁の第4打席では、ヤクルト清水のフォークをライナーで右翼フェンスに直撃させる一打で、持ち前のパワーを見せつけた。

28日のヤクルトの先発は右腕スアレス。スモークはメジャー通算196発のうち、155本を右腕から放っており、来日1号に期待がかかる。

ベテランの一振りにも注目だ。亀井善行外野手(38)は通算100本塁打に王手をかける。99本目となる3月26日のDeNAとの開幕戦で放った史上初の開幕戦での代打サヨナラ本塁打は記憶に新しい。38歳9カ月で大台到達となれば、歴代年長6位の記録で、大卒選手では最も遅い達成。球団では76年末次利光の34歳1カ月を大きく更新する年長記録となる。外野陣は梶谷、丸をはじめ、27日に途中出場で4安打のウィーラー、好調を維持する松原がいて、途中出場が濃厚。27日に球団史上2位のスピードで100号に到達した岡本和に続き、中大時代に慣れ親しんだ神宮で節目の1発を放てるか。【久永壮真】