楽天則本昂大投手が「球界最高峰の速球派」対決で本領を発揮した。9回無失点の山本と投手戦を演じ、8回2安打無失点。

速球は39球中33球で150キロを超え、最後の98球目に最速タイの156キロをマークするパワーピッチングだった。「相手が山本君だったのでシビアな戦いになると覚悟を持って、マウンドに上がった。勝ちきりたかったですけど、負けなかったことが良かった」と振り返った。

自らのエゴは捨て、勝負に徹した。8回を終え、98球と完封も視野に入る状況ながら、小山投手コーチから「どうだ?」と聞かれ、「ちょっと限界です」と伝えた。初回から全力で飛ばし「自分の感覚では7回くらいからコントロールのばらつきがあったので、松井にいってもらった方がゼロに抑える確率が高いと思った」。冷静な判断でマウンドを譲り、リーグでは今季初となる0-0の引き分けで首位をキープした。

楽天石井GM兼監督(8回無失点の則本昂の好投に)「相手チームのエースと投げ合えるだけのパフォーマンスをしっかり出してくれた。フォークも良かったし、真っすぐもすごく押し込んでたし、闘争心をしっかり持って投げてくれた」

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