侍ジャパン稲葉監督が未招集の楽天鈴木大を含め野手を重点的にチェックした。井端内野守備走塁コーチとともに楽天-西武戦を視察。鈴木大はマルチ安打に三塁手で先発し、一塁手に回る汎用(はんよう)性を見て「複数ポジション守れるし、チームにとっていてくれたらすごくありがたい選手。気持ちも強い。そういう意味では今年もここまでしっかりとやれている」と評価した。

二塁、遊撃手でもフルシーズン務めた経験もあり、19年には外野手でも出場した。打撃でも2番や5番以降と幅広くこなす。ユーティリティーで評価が高かった西武外崎が離脱し、五輪出場は難しい。ソフトバンク周東も含めた万能侍として候補に浮上する。

一方で正遊撃手候補の巨人坂本が右手親指を骨折。「五輪まで、まだ時間はありますので、少し経過を見ながら。本人とどこかのタイミングで電話をして話をさせてもらいながら、いろいろ今後のことを決めていきたい」と回復を見守る。24人の侍を選考する期限は近づいている。「5月いっぱいでメンバーを決めるところではいろんな可能性を含めて決めていこうと思う」と模索する。【広重竜太郎】