巨人岡本和真内野手が起死回生の8号2ランで、引き分けに持ち込んだ。

2点を追う9回2死一塁、DeNA三嶋の内角直球をフルスイング。バックスクリーン右に向け一直線に飛ぶ打球を見つめながら、ゆっくりと走りだした。「何とか次につなげようと打席に入りました。それが最高の結果につながって良かったです」とうなずいた。ベンチに戻るとウィーラーと抱き合って喜びを分かち合った。

指揮官も大絶賛の1発だった。原監督は「やっぱりバッターとして、バックスクリーンの向こう(右側)にホームランを打つというのはね。やっぱり打者の理想型ですよ」と褒めちぎった。1回にも先制打をマークし、この日3打点。2位の阪神佐藤輝に5点差をつける33打点でリーグトップを独走する。本塁打も佐藤輝やヤクルト村上らの10本に次ぐ4位タイとキングの背中が見えてきた。

キャプテン坂本が右手親指の骨折で離脱する中、猛打賞で打線をけん引した。「同点に追いつけたのは良かったですが、勝てていないので、明日絶対に勝ちたいですし、勝てるためにしっかり準備して明日に臨みます」と引き締め、必勝を誓った。【久永壮真】