DeNAは2試合連続で、まさかの結末が待っていた。8回にソト、牧の連続本塁打で逆転。2点差で迎えた9回、抑えの三嶋一輝が登板した。しかし、2死から丸に右前打を許すと、岡本に150キロ直球を中堅右への同点2ランを浴びた。捕手は外に構えたが、中へ甘く入った。三浦監督は「ちょっと逆球か。2死まで良かったけど、あと1つで力が入ったかな。失投を見逃されなかった」と話した。

前日は同点の9回、三嶋が若林と吉川に連続本塁打を浴びた。開幕戦でサヨナラ本塁打を浴びた後、13試合連続で自責点0。9日には防御率を0・64にまでしていた守護神に、三浦監督は励ましの言葉をかけていた。「何とか調子を上げてもらわないと。チームの核なので、明日、そこに期待します」と変わらぬ信頼を寄せた。

甘いプレーもあった。9回裏2死、桑原が一塁線へ打ち上げた飛球(記録は二塁安打)に全力疾走せず、二塁に行かれなかった。三浦監督は「あそこはしっかり全力疾走しないと」と苦言を呈した。自力V消滅こそ免れたが、巨人戦は開幕から8試合勝ちがない。89年以来の屈辱に「結果として1つも勝てていない。受け止めて、勝てるようにみんなでやっていくだけです」と話した。【斎藤直樹】

▽DeNAソト(8回に一時逆転の4号2ラン)「チョースゴイ!!!(日本語) いい投手だったので、ストライクゾーンに来た球をしっかり捉えることを意識して打席に向かいました」

▽DeNA牧(8号ソロ)「打ったのはフォーク。完璧に捉えることをできました。逆転した直後だったので、良い流れで打席に向かうことができました」

▽DeNA浜口(7回3失点)「ストレートにあまり強さがなかったが、コースに投げ込むことを意識して打者と勝負した。イニングの先頭打者を抑えることで何とか粘ることができたが、ヒットや四球でなかなかリズムを作れなかった」

▽DeNA宮崎(25試合ぶりの3号2ラン)「打ったのはストレート。後ろにつなぐことを意識して打席に向かいました」