巨人阪神戦が15日で通算2000試合を迎えた。

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◆幕開けはルーズベルト勝利 記念すべき初対戦は36年7月15日。八事山本球場で行われ、阪神が8-7で競り勝った。「野球で最も面白い」と呼ばれる、ルーズベルトゲーム。永遠のライバル関係を暗示する船出だった。

◆初の甲子園はノーノー黒星 通算2試合目は36年9月25日、宿敵を初めて聖地に迎えた。阪神若林忠志と巨人沢村栄治が投げ合い、0-1で敗戦。沢村に許したノーヒットノーランは日本プロ野球初となった。第1戦から劇的な戦いが続いた。

◆両本拠地では負け越し 甲子園では425勝483敗32分けで勝率4割6分8厘。東京ドームでは159勝247敗9分けで勝率3割9分2厘。巨人の旧本拠地、後楽園では202勝320敗27分けで勝率3割8分7厘と、いずれも負け越し。

◆他球場ではリード 両軍の本拠地以外では96試合を戦い、49勝44敗3分けと5つの勝ち越し。最も多く試合をしたのは西宮32試合(18勝14敗)次いで札幌円山19試合(8勝10敗1分け)大阪11試合(6勝4敗1分け)と続く。なお直近の地方開催は05年9月13日の長崎で、16-1と大勝。

◆最多得点は17点 74年5月21日(後楽園)に17-7と打ち勝ったのが最多得点。一方ワースト失点は18点で、50年4月16日(甲子園)と83年6月14日(後楽園)の2度。

◆最多本塁打は6本 過去に2度ある。82年4月29日(甲子園)では、佐野、真弓、アレン、北村、掛布、そして投手の山本和が1本ずつ。03年6月21日(東京ドーム)では、アリアスと桧山が各2、今岡と矢野が各1本塁打。

◆双方での中心人物 61~68年に監督を務め、62年と64年の2度優勝に導いた藤本定義氏は、36~42年に巨人を指揮。両軍を率いた唯一の監督である。また00~03年に在籍した広沢克実は、95~99年は巨人でプレー。唯一この2球団でスタメン4番で出場した。

◆助っ人 左腕投手メイは98~99年阪神で、巨人戦に2勝。00年巨人に移ると、翌年01年までに阪神戦で5勝を挙げた。また02~04年の主砲アリアスは、06年日本復帰し巨人入りした。