関学大が93年以来、28年ぶりの春季リーグ優勝に王手をかけた。最速151キロ左腕で今秋ドラフト候補のエース黒原拓未投手(4年=智弁和歌山)が9回完封で勝利を引き寄せた。1回に失策が絡んで1死満塁のピンチを背負ったが、空振り三振と中飛で先制点を許さなかった。最速150キロの速球やカットボールを生かして2安打11奪三振。圧巻の投球に「試合中は集中していた。疲れは感じなかった」と振り返った。阪神など4球団8人のスカウトが見守る前で、猛アピールした。

24日の京大戦で勝てば優勝が決まる。本荘雅章監督(50)は「意識してやります。今日は何も援護してやれなかった。悔しくて泣きそうな選手も多いと思う。(黒原は)精神力がつきました。ある意味、淡々と投げる。(バッテリーを組む)佐藤海に対する信頼がある」と信頼感を口にした。