楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が悔しがった。

1-1の6回1死二塁、球数は84球。安楽への交代を告げられると表情を消した。仲間のハイタッチもまばらに、ベンチへ腰かけ、自らへの怒りをこらえた。5回1/3、5安打1失点。勝敗つかず球団新人初の月間4勝目は逃したが、勝利に貢献。それでも「6回をしっかり投げ切りたかったです」と反省が口をついた。

交流戦初登板で、敵の狙いを外した。「真っすぐを狙われている印象だったので、(捕手の)太田さんと話をしながら試合の中で対応しました」。最速148キロの直球は38・1%(32球)にとどめ、チェンジアップ、カットボール、カーブを織り交ぜた。前日29日に田中将からソロを放ったオースティンには第1打席は6球全て変化球で空振り三振。第2打席でも直球を見せ球にチェンジアップで投ゴロに打ち取った。規定投球回到達投手で最少の10四球を誇る制球力を土台に、危機を察知し、かわした。

ハーラー単独トップの6勝をマーク。16日オリックス戦ではプロ初完封勝利を挙げるなど、5月は3勝0敗と結果を出す。1年目のシーズンも3分の1が終了。たまる疲労とも付き合いながら「チームの勝ちに貢献できるように頑張ります」と力強く次戦を見据えた。【桑原幹久】

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