ヨコハマ、ダイスキデス! 通算300号まであと1本に迫っているソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が、節目のアーチに向け、得意の横浜に乗り込む。6月1日からはDeNAとの敵地3連戦。ヤクルト時代の9年間、横浜では39本塁打を放っており、本拠地だった神宮の155本に次いで多かった。

「すごくなじみがあって好きな球場。そこでプレーできることはすごくうれしいよ。あと1本を打てるようにしていきたいね」。

横浜の次にはマツダスタジアムの20本だが、その差は19本。ビジター球場の中で最も多く本塁打を放ってきた好相性の地で、外国人選手では4人目の偉業に挑む。

数だけではなく、伝説も残してきた。来日3年目だった13年4月29日。同球場で1試合3本塁打を放ち、うち2発は場外という離れ業を演じた。当時のバレンティンも「ここ(横浜)では打席に立つと打てる気がするんだ」と話していたほど。「横浜で打ったホームランも、どんなホームランも、すごく思い出に残っているよ。どんな時でもそのくらい打てるようにしたいね」と意気込む。

DHがないため、スタメンならば左翼守備に就く可能性が高い。今季はまだ1試合しか守っていないが「コーチから『ここでいけ』と言われたら、そこでしっかり結果を残せるように、いい準備をしていくことを心がけているよ」と頼もしかった。通算1000安打も、あと3安打と目前。5月28日の巨人戦では今季初アーチを含む1試合2本塁打で、上昇ムードだ。バレ砲がダブル快挙を狙う。【只松憲】

<バレンティンの球場別本塁打数>

神宮 155本

横浜 39本

マツダスタジアム 20本

ナゴヤドーム 17本

東京ドーム 14本

甲子園 13本

ペイペイドーム 9本

京セラドーム大阪 8本

メットライフドーム 4本

札幌ドーム 4本

楽天生命パーク 2本

ZOZOマリン 0本

地方球場 14本