ペイペイドーム ソフトバンク松田宣浩内野手(38)が三塁手としてパ・リーグ最多タイの1774試合出場を果たした。ロッテ有藤の記録に並び、5回には自らを祝福するように中前へ2点打。「流れも良かったので、積極的に打ちにいくことができました。追加点をとることができて良かったです」と振り返った。

松田はプロ16年目で、通算1813試合。ほとんどが三塁での出場で、新人時代からベテランと呼ばれる今に至るまで、長くホットコーナーを守ってきた証しだ。 今年38歳になった松田は、昨季の打率が2割2分8厘で13本塁打。満足いく成績を残すことができず、14年から続いていた連続試合出場も途切れた悔しいシーズンだった。それでも「途切れたからこそ、チームのために何をするかということを考えた。いろいろ考えさせられる1年だった。ベンチから声を出す機会も多かったですし、すごく勉強させてもらった」。自身の活躍よりも、チームの勝利のために声をからす姿があった。 打撃の調子が落ちようが、失策しようが、変わらず若手を鼓舞する存在感は大きい。工藤監督も「最近、元気なのはそれもあるのかな。目標は大事ですから。外せませんね(笑い)」と記録達成を冗談交じりに後押し。「熱男」時代をこれからどこまで延ばせるか。