勢いが止まらない。巨人岡本和真内野手(24)が2打席連発で、前日11日のロッテ戦から自身初の3打席連続本塁打をマークした。1回1死一、三塁、ロッテ美馬のスライダーを捉え、左中間へ運ぶ18号先制3ラン。3回無死一、三塁には、内角寄りの143キロ直球に自然と体が反応した。腕を畳んで左翼席に突き刺す19号3ラン。「追い込まれていたので、なんとか前に飛ばそうと。いい感じでライナーで打てた」と振り返った。勢いは坂本、スモーク、中島まで波及。球団では5年ぶりの7連打で1イニング7得点の猛攻につなげた。

2戦合計3本塁打8打点と固め打ちで連勝に導いた。「波を作らないようにしようとは思っていますけど、相手があること。まだまだそこは僕の課題かなと思います」と浮かれず、次を見据えた。主砲の活躍に原監督は「もう、見事ですね。多少波はありますよ。しかし、その波を最小限に抑えながら、高い位置をキープしていくのが、超一流のバッターになるわけでね」と絶賛し、今後の活躍に期待を込めた。

交流戦は7勝7敗3分けで勝ち星を五分に戻した。勝ち越しがかかる最終戦へ「思い切ってやりたい」と岡本和。リーグトップのヤクルト村上の19本塁打に並んだ絶好調の4番が、バットで勝利へ導く。【小早川宗一郎】