DeNAは先発の防御率が5・15で、21勝のうち先発投手の白星は10だけ。クオリティースタート(QS=先発投手が6回以上で自責点3以下)率は32%。いずれも12球団最低だ。21QSのうち浜口(9)と今永(3)で半分以上を占める。試合をつくれる先発投手が少ない。

三浦監督は交流戦終了時に「先発投手がゲームをつくれれば勝ちにつながるし、打たれると打線が好調でも苦しくなる。リリーフは打たれる時もあったが、持ち場を果たしてくれた」と交流戦のチーム状態について話していた。救援はエスコバー-山崎-三嶋と勝ちパターンが確立できている。石田、平田らはロング救援もできる。

開幕からローテーションを外れずにいるのは浜口だけ。大貫、上茶谷、新外国人のロメロは不振のため2軍で再調整中だ。平良は右肘手術を行ったばかりで、ドラフト1位の入江も右肘の張りで復帰時期が未定だ。エース今永は今季初勝利と復活したが、ローテーションの京山、坂本、中川は経験が少ない。打線が強力なだけに、先発がきっちり0点で抑える必要はない。通算19先発の有吉には、大崩れしないゲームメーク能力が期待されそうだ。【DeNA担当=斎藤直樹】