楽天田中将大投手(32)が7回100球3安打1失点の好投も5敗目を喫した。

初回は3者凡退で立ち上がった。だが2回、先頭王柏融に四球、野村に右前打を打たれ無死一、三塁とピンチを招く。渡辺にスプリットを右前へはじかれ、先制点を許した。

それでも3回以降はカットボール、ツーシームを中心に相手打線を翻弄(ほんろう)し、6回まで無安打に抑えた。7回には1死三塁としたが、石井の中飛でタッチアップした三走万波を中堅手辰己が本塁へ好返球で刺した。

前回登板の23日西武戦では6回4失点も、3勝目を挙げていた。この日は今季3度目のハイクオリティースタート(7回以上、自責2以内)を達成も、打線の援護なく敗戦。「今日に関しては前回の登板、投球を踏まえていろいろやったことをゲームの中で出せた」と振り返り、これまでとは異なりプレートの三塁側を踏んでいたことに「僕はどこでも投げられる。西武戦も三塁寄り。今日はもう少し動いて投げてますけど、どこでも投げられるのは自分の強み。これからも自分の状態に合わせて動くと思います」と手応えを示した。

2回に先制点を与えた場面には「先頭の四球。追い込みながらつながれたり、自分としては球種の選択ミスもありましたけど、それも結果論。いろんなことを踏まえて、捕手とともに反省しながら、一緒にバッテリーとして成長していけたら」と今後を見据えた。

▽楽天石井GM兼監督(7回1失点も5敗目の田中将大に)「終盤まで諦めない姿勢で戦えたのも田中の投球があったから。勝たせたかったというより、みんなが勝ちたい。田中だけが勝ちたいんじゃない。明日切り替えてしっかりと戦っていきたい」

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