新型コロナウイルスワクチンの副反応から復活したDeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、4安打2打点の活躍でチームを今季初の5連勝に導いた。28日に接種した倦怠(けんたい)感から29日同戦は欠場も、先発復帰即の固め打ちで打率を3割4分8厘に引き上げ首位打者をキープ。「自分のことよりチームの勝利が一番大事」とチームファーストを強調。視察に訪れた侍ジャパン稲葉監督からの高評価を伝え聞くと「感謝しているし、うれしいです」。自身の米国代表入りについては「もし選んでいただければ光栄。一生に1度のチャンスだと思うので、そういう機会があれば、いい方向に考えたい」と意欲を見せた。

体調不良から一夜明け「特に大きな問題はない」と復活。1回1死二、三塁、中日福谷から左前へ先制打を放つと、2回2死二塁では同じく福谷から左翼線へ適時二塁打。6回と8回にも「H」ランプを点灯させ、今季初の4安打とした。6月は打率4割6厘、9本塁打、25打点の大活躍で、チームを初の月間勝ち越しに導く原動力となった。ワクチン副反応もはね返した主砲が、7月も打線をけん引していく。【鈴木正章】

DeNA三浦監督(今季初の5連勝)「今日は率直にうれしいです。いい流れの中で戦えている。まだまだ借金があるので、7月も同じような流れで、早く借金を返せるようにやっていくだけです」

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