DeNA阪口皓亮投手(21)が「末っ子気質」で2日の巨人11回戦(神宮)に臨む。

チームは巨人戦で今季、0勝7敗3分けと未勝利。22、23日の北陸遠征(金沢、富山)でも2連敗した。だが、25日の阪神戦(甲子園)から今季初の5連勝中と息を吹き返した。阪口は「いい流れを逃したくないが、そこを背負える投手でもないし、チームのことを考えるは当然ですが、まだ自分のことが精いっぱいの立場なので、自分のできることをやるだけ」。高卒4年目で1軍では桜井周斗と並んで最年少となる右腕。実際には兄と妹がいる中間子だが「チームの末っ子」として重圧を受け流して戦うつもりだ。

前回登板の26日阪神戦(甲子園)では6回4安打1失点と好投し、4月4日広島戦(横浜)以来83日ぶりのプロ2勝目を挙げた。この中間は「カウントを意識してピッチングすることを木塚コーチから言われていたので、意識して取り組みました」と調整に励んだ。巨人はここ10試合で9勝1敗と好調だが「DeNAも連勝中なので良い流れを継続できるようにしたいです」と話した。

若手成長株だけに、三浦監督の期待は大きい。「まず1つ取りに行く」とした巨人戦で先陣を託した。前回投球を「緩急をうまく使っていた」と高く評価。その上で「状態を維持しながら課題を1つずつクリアしてローテーション投手になってほしい」と注文をつけた。課題とは「1イニングでも伸ばしていくこと。打席でもバントも」。前回は6回80球で降板しており、5回無死一、二塁では送りバントを失敗し、捕ゴロで併殺を喫した。白星を重ねるためには、投球以外にも技術を磨く必要がある。

チームは6連勝となれば、19年7月19日から27日まで7連勝して以来2年ぶりとなる。「自分らしくチームのために、今持っている自分の力を全力で出せるように腕を振っていきたいと思います」と阪口。プロ3勝目を目指し、軽快な投球を見せる。【斎藤直樹】