日本ハム清水優心捕手が、同級生に刺激を受けて今季初アーチを放った。

1点を追う3回、左越え1号ソロで試合を振り出しに戻した。今季出場45試合、93打席目での快音に「1打席目でしっかり振れて良かった」と納得。一方で「試合に出ることも出来なくて、本当に悔しかった。その中で存在感を出したかった」と強い覚悟を実らせた。

直近5試合は途中出場が2試合のみと、チームの力になりきれていないことに悩んでいた。プロ7年目。同期入団の浅間、高浜が結果を残しつつある中「置いてきぼりになっている感じがあった」という。この日、サヨナラ勝利を呼んだのは高浜。試合前には2人で早出特打を敢行し「色々アドバイスもらって、今日は打てた」と刺激し合い、好結果を生んだ。

9回のバント失敗を悔い「同級生がカバーしてくれましたが、反省の方が大きい」と糧にした。「(同級生同士)負けたくないというのもありますけど、一緒になって活躍できるのが1番いい。僕たちがやらないといけない年代にきている」と自覚十分。96年世代の正捕手候補が、仲間に導かれながら現状打破を目指す。【田中彩友美】