DeNA育成枠の宮国椋丞投手(29)が巨人から移籍後、1軍で初登板初先発したが5回6失点と苦しい投球となった。83球で7安打3奪三振1死球。「すごい悔しいです。ある程度ゾーン内で勝負することができましたが、1球1球の精度をさらに上げることが必要だと感じました。同じ打者に打たれてしまったことが、今日の投球で一番よくなかったです」と悔しがった。

背番号106の右腕が、青いユニホームに身を包み、先発のマウンドに上がった。今では少数派となったワインドアップから、初球は127キロのスライダーを投げた。先頭の小深田には右前打を打たれた。2死を取ったが、島内に左中間へ2ランを浴びた。3回は鈴木大に左翼線適時二塁打を許した後、またも島内に右中間へ2ランを浴びた。全7安打を左打者(両打ち含む)に打たれた。それでも、三浦監督は「失点しましたけど、めちゃくちゃどうしようもないという感じではなかった」と再度テスト起用する意向を示した。

宮国は昨季限りで巨人を戦力外となり、今年3月にDeNAと育成契約を結んだ。今季はここまでイースタン・リーグでは18試合に登板し、2勝3敗1セーブ、防御率5・40の成績を残していた。13年に開幕投手を務めるなど、巨人時代は通算205試合で21勝21敗1セーブだった。