DeNA育成枠の宮国椋丞投手(29)が巨人から移籍加入後、1軍で初登板初先発したが5回6失点と苦しい投球だった。

支配下登録へ向け、結果を残したかった試合。三浦大輔監督は試合後、再度チャンスを与える可能性を示唆した。

宮国は1回、島内に左中間へ2ランを浴びた。3回は鈴木大に左翼線適時二塁打を許した後、またも島内に右中間へ2ランを浴びた。全7安打を左打者(両打ち含む)に打たれた。83球で7安打3三振1死球。「すごい悔しいです。ある程度ゾーン内で勝負することができましたが、1球1球の精度をさらに上げることが必要だと感じました。同じ打者に打たれてしまったことが、今日の投球で一番よくなかったです」と悔しがった。3盗塁を許すなど、ベテランらしさを欠いた。

支配下登録への試金石となる試合だったが、結果はいまひとつだった。だが三浦監督は再度、テスト起用する意向を示した。「いいボールと悪いボールがはっきりした。打たれたのはコースが甘かった。力だけで抑える投手じゃない。我慢強く投げていくしかない。通用するところも見せてもらった。失点しましたけど、めちゃくちゃどうしようもないという感じではなかった。1軍の登板で緊張もあったと思う。もう少し見てみたいなという感じはした」と話した。3つ許した盗塁には「けん制ももっとうまい投手なんですけどね。バッテリーの共同作業なので」と、初登板の緊張などをおもんぱかった。

宮国は昨季限りで巨人を戦力外となり、今年3月にDeNAと育成契約を結んだ。育成枠から支配下登録への移行は、8月末が期限となっている。【斎藤直樹】

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