DeNA阪口皓亮投手(21)が、三浦大輔監督から期待の「追いイニング」をもらった。5回2/3で8安打3失点。入団4年目で1、2軍を通じてプロ最多となる122球を投げた。5回は1死一、二塁を切り抜け、球数は108球に達した。

最高気温31度と函館にしては暑かった。4回にも2死満塁を切り抜けており、5回終了時が交代機かと思われた。だが、続投となった。三浦監督は「こういう練習試合の機会なので。よく踏ん張った。もう1イニングで何かを感じてくれれば。しんどいのは分かってましたけど。6回120何球をどう本人がどう感じてどう捉えるか」と、1イニングを追加した理由を説明した。

阪口は6回、杉谷、ロドリゲスに適時打を浴びるなど、3安打を許し、2死二塁で砂田と交代となった。「プロで初めてこんなにも多くの球数を投げ、自分の投げられる体力を知れて課題も見つかりました」。これまでの最多は、プロ初勝利を挙げた4月4日広島戦の112球だった。2軍でも20年9月15日巨人戦の118球が最多だった。

昨年のファーム監督時代から、三浦監督の阪口に対する期待は大きい。「よく言えば踏ん張った。個人的にはもの足りなかった。6回投げきれず。期待が高い分、もっともっと高いところを目指してほしい」。息子ほどの年齢の右腕に対する、限界を突破させようという親心。阪口が高校時代を過ごした、北海道の地で試練を与えた。後半戦のローテーション入りを狙う阪口は「次回登板もしっかりアピールできるように調整していきたい」とした。【斎藤直樹】