DeNAが12日、横須賀市の球団施設で全体練習を再開し、東京五輪に参加していた山崎康晃投手(28)とタイラー・オースティン外野手(29)が合流した。

両者は練習前にあいさつし、拍手を受けた。三浦監督は「康晃は『貴重な経験をさせてもらった。経験を生かして後半戦頑張ります』と。オースティンは(人前で話すのが)苦手なので『頑張ります』とひと言だった」と明かした。山崎は金メダルを持参しており、三浦監督は「輝いていた。きれいでした」と笑顔で語った。

野球の伝道師になってほしい。現役時代、アテネ五輪で銅メダルを獲得した三浦監督は、当時の日本代表の長嶋茂雄監督から「このメンバーが、プロ野球界の伝道師となるように」というメッセージを受けている。今回はチームから、福本誠打撃投手も含め3人が参加。「裏方として福本もチームに参加して、貴重な経験をDeNAだけでなく、日本の野球界にも広げていってもらいたい。今回のオリンピックで、野球をやりたいという子供たちも増えていってもらえると思いますし、オースティンもDeNAのために力を発揮してもらえたら」と期待した。

山崎、オースティンともに「特に問題なく」(三浦監督)後半戦開幕(14日ヤクルト戦=新潟)に向かう見込み。【斎藤直樹】